自身のサイトを持つには大きく4つの方法があります。
- サーバーを所有してサイトを作る
- レンタルサーバーを利用してサイトを作る
- ホームページ制作サービスを利用してサイトを作る
- 無料ブログを利用する
当サイトはレンタルサーバーについて紹介していますが、レンタルサーバーの運用を検討したうえで「やっぱりサーバーを契約してサイト作るのは難しそうだな..」と感じる方もいるのではないかと思います。
そんな方向けにこのページでは、レンタルサーバーの契約不要でホームページやECサイト(ネットショップサイト)を作成・運用できるサービスを紹介しています。
もちろんメリットとデメリットがありますので、そこも知ったうえでレンタルサーバーとホームページ制作サービス、どちらを利用するかを決めましょう。
目次
0.ホームページ作成サービスを使うメリットとデメリット
1.GMOペポパ「グーペ」
2.デジタルステージ「BiNDup」
3.GMOインターネット「Z.com Studio」
4.GMOペポパ「カラーミーショップ」
5.BASE株式会社「BASE」
6.まとめ
0.ホームページ作成サービスを使うメリットとデメリット
まずはホームページ作成サービスを使うことによっておこるメリットとデメリットをレンタルサーバーと比較しながら見ていきましょう。
SEO対策がしてある |
容量が少ないなど低スペック 上位プラン以外に制限が多い |
|
高スペックのサーバーが利用できる |
めんどくさい |
メリット
まず最大のメリットは、だれでもきれいなホームページを簡単に作れる点です。
CSSやHTMLといった知識がなくてもテーマ(サイトテンプレート)を選んで画像や文章をカスタマイズするだけで自身のホームページを作成することができます。
ですが、CSSやHTMLの編集もできることが多く、少し勉強すると自分だけのオリジナルなホームページに仕上げることも可能です。
「HTML 〇〇したい」と検索すれば大体はヒットするので、カスタマイズしたいところがあれば調べてみましょう。
ブログ感覚(アメブロやはてなブログなど)でページを作成することができるので、新たなページを作成するのも簡単です。
2つ目のメリットは、提供されているテーマはある程度のSEO対策がしてある点です。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で和訳すると検索エンジン最適化です。
検索エンジン(GoogleやYahoo!Japanなど)の検索結果で上位表示を狙うための対策のことです。
レンタルサーバーを契約してサイトを作ると、WordPressをインストールして、同じくテーマを選択してカスタマイズしていくことが多いのですが、WordPressは何万、何十万といった数のテーマが開発者によって提供されているので中にはSEO対策がされていない、かえってマイナスなテーマも多くあります。
(WordPressとは、CMSと呼ばれるコンテンツ管理システムのことで、ブログ感覚でサイトを作れるといった点ではホームページ制作サービスと似ています)
ですが、ホームページ制作サービス(少なくとも今回紹介する5つのサービス)では、プロが設計したSEO対策のしているテーマが提供されていますので、安心です。
ページの表示速度もSEOにとって重要な要素の一つなのですが、どれもシンプル設計、かつ画像を多数掲載する前提なので表示速度が落ちない工夫が各社されています。
デメリット
デメリットは利用するサーバースペース(ディスク容量など)を見た時に、レンタルサーバーと比較すると非常に劣る点です。
この後紹介する「グーペ」と、レンタルサーバーの定番「エックスサーバー」の料金と容量の簡単な比較表を作りましたのでご覧ください。
一目でグーペの方が容量が少ないことがお分かりかと思います。
なので、各ページのサイドバーにページリンクをたくさん入れたり、画像を多数掲載しているページを作るには上位プランの契約が必要となり、上位プランでも50GBと、レンタルサーバーと比べると多いとは言えない容量しか使うことができません。
そのため、ホームページ制作サービスはあくまでシンプルで簡単なホームページを作るのにおすすめといえるでしょう。
「〇〇とは」といったハウツーコンテンツのようなものを量産するには向いていないかと思います。
また、レンタルサーバーでも一部では言えることなのですが、ホームページ制作サービスでは、プランによる利用可能な機能の制限がレンタルサーバーよりも顕著な傾向にあります。
アクセス解析や電話サポートなどの機能は上位プランのみといったことが多いです。
以上のようなメリット/デメリットがホームページ制作サービスにはあります。
このメリット、デメリットを得理解したうえで利用するようにしましょう。
長くなりましたが、ホームページ制作サービスの紹介をしていきます。
1~3がホームページ、4.5はネットショップ制作サービスとなっています。
1.GMOペポパ「グーペ」
JASDAQ上場のGMOペポパ株式会社より提供されている「グーペ」はカフェ、サロン、保育園、レストランなど、業種問わず幅広いユーザーが利用しているホームページ制作サービスです。
SEO対策がされており、独自ドメイン・SSLの使用可能で月額1,000円から利用できるコストパフォーマンスのいいサービスになっております。
スマートフォン用のページを別途作成しなくても、自動でモバイルページを作成してくれる機能がついているので、ユーザーとしては非常にありがたい点でしょう。
今や、ホームページのスマートフォン、タブレット対応は必須なので、うれしい機能です。
ビジネスプランで契約すると、通常は有料のテーマを無料で使用することができます。
グーペ経由でこの後紹介するカラーミーショップを利用することができ、ECサイトを開設することができます。
価格と仕様
グーペの価格とスペック、搭載機能は以下のようになっています。
2.デジタルステージ「BiNDup」
株式会社デジタルステージより提供されている「BiNDup(バインドアップ)」は、初年度無料で使えるエントリーコースがある初心者の方でも気軽にホームページを作成できるサービスです。
基本コース・ビジネスコースではレンタルサーバー顔負けの容量を使用できるので、独自コンテンツの配信も可能です。
個人のお店のホームページなどページ数が少ない場合は、エントリーコースでも問題ないかと思います。
CMSのように記事を作成できるBiND Pressという機能があり、(WordPressインスパイアですね)スマートフォンからの記事投稿も可能です。
SEO対策としては「SEOアシスタント」「検索ロボット設定」「アクセス解析」に対応しており、Googleアナリティクスの利用も可能です。
価格と仕様
BiNDupの価格とスペック、搭載機能は以下のようになっています。
2年目以降 480円/月 |
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(月額換算) |
(2,480円) |
(9,800円) |
|
3.GMOインターネット「Z.com Studio」
東証一部上場のGMOインターネット株式会社より提供されている「Z.com Studio」は、月額760円で容量無制限のホームページ作成サービスです。
Z.comはレンタルサーバーも提供しているサービスなので、容量が多いのが特徴です。
プロの作成したテーマをドラッグアンドドロップの直感的な操作でサイトデザインを好みにカスタマイズすることができます。
ECサイトの作成も可能で、カート機能を付けることも可能。さらには会員制サイトの作成も可能です。
スマートフォンからの操作が可能で、お店、自宅、出先どこでも関係なくサイト編集することが可能です。
月額100円で独自SSLが設置可能でセキュリティも万全です。
Z.com Studioの価格とスペック、搭載機能は以下のようになっています。
価格と仕様
(支払い料金) |
(360円) |
(859円) |
(1,798円) |
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(支払い料金) |
(1,980円) |
(4,740円) |
(9,900円) |
(支払い料金) |
(3,600円) |
(8,640円) |
(18,000円) |
(支払い料金) |
(6,960円) |
(16,320円) |
(34,320円) |
4.GMOペポパ「カラーミーショップ」
グーペと同じく、GMOペポパ株式会社より提供されている「カラーミーショップ」は、ECサイトを作成することのできるホームページ制作サービスです。
今人気のインスタグラムやnoteと紐づけることができ、幅広い層のユーザーを獲得することができます。
AmazonPayなどのID決済利用が可能で、最短2クリックで購入を完了させることができるので、気軽なネットショッピングサイトが作成可能です。
実店舗を持っている方にもおすすめで、お店のホームページ兼ネットショップ開設で売り上げの増加が見込まれます。
販売手数料などはなく、各種決済方法に準ずる手数料のみしかかからないので、無駄なコストもかかりません。(詳しくは下の表でご確認ください。)
価格と仕様
カラーミーショップの価格とスペック、搭載機能は以下のようになっています。
コンビニ払い/130円~ 代引き決算/280円~ AmazonPay/月額2,000円+4% 楽天ペイ オンライン決済/月額2,000円+5% |
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5.BASE株式会社「BASE」
最後に、これまで紹介してきたホームページ作成サービスとは違うのですが、自身のネットショップを作ることのできるサービスを紹介します。
BASEは自身のネットショップを無料で作成できるサービスです。
基本的にはメルカリやフリルといったフリマアプリと仕組みは同じなのですが、好みに合わせたテンプレートからテーマを選んで自身のネットショップを作ることができるのがBASEです。
特徴
BASEの魅力はなんといっても無料でネットショップを開設することができる点にあります。
初期費用無料、月額費用0円で、ネットショップの運用が可能です。
BASEに支払う料金としては、「価格と仕様」で説明する、各所手数料のみです。
インスタグラムとの連携で集客アップ
インスタグラムは今やだれもが知っているSNSでしょう。
BASEはインスタグラムと連携が可能で、インスタグラムの投稿にBASEの商品リンクを埋め込むことが可能です。
投稿を通してユーザーを獲得し、ショップのファンを増やしていきましょう。
Googleアナリティクスの利用可能
初期費用0、ランニングコスト0で利用できるBASEですが、Googleアナリティクスの利用が可能です。
Googleアナリティクスとは、Googleより提供されている無料のアクセス解析ツールです。
BASEでもアクセス数は見ることができるのですが、Googleアナリティクスでは「滞在時間」「リアルタイムユーザー」「ユーザー獲得方法」「国別セッション」など、さらに細かいデータを見ることができます。
BASEでネットショップを解説したらGoogleアナリティクスも利用してユーザーの行動や、新規ユーザーの獲得に役立てましょう。
価格と仕様
BASEは月額料金無料で始められますが、BASEかんたん決済手数料とサービス利用料、売上金振込時に振込手数料と事務手数料がかかります。
実際の手数料として3つの例を挙げてみます。
【パターン1】
5,000円の商品を1人のお客さんが3つ購入して送料が1,000円だった場合(振込申請まで)
注文合計:5,000円×3個+1,000円(送料)=16,000円
BASEかんたん決済手数料:16,000円×3.6%+40円=616円
サービス利用料:16,000円×3%=480円
振込手数料:250円
事務手数料:500円
売上金:14,154円(手数料:1,846円)
【パターン2】
10,000円の商品を1人のお客さんが3つ購入して送料が3,000円だった場合(振込申請まで)
注文合計:10,000円×3個+3,000円(送料)=33,000円
BASEかんたん決済手数料:33,000円×3.6%+40円=1,228円
サービス利用料:33,000円×3%=990円
振込手数料:250円
事務手数料:0円
売上金:30,532円(手数料:2,468円)
【パターン3】
10,000円の商品を3人のお客さんが1つ購入して送料が各1,000円だった場合(振込申請まで)
注文合計:10,000円×1個+1,000円(送料)=11,000円×3人=33,000円
BASEかんたん決済手数料:11,000円×3.6%+40円=436円×3=1,308円
サービス利用料:11,000円×3%=330円×3=990円
振込手数料:250円
事務手数料:0円
売上金:30,452円(手数料:2,548円)
といったように各手数料がかかります。
上記以外の出品手数料などは一切かかりません。
無料で利用できるテーマ(サイトテンプレート)が11種類ありますが、その他のテーマは5000円~10,000円ほど料金かかります。
まずは無料のテーマで問題ないでしょう。
単価が高い商品が多数ある場合や、多くの商品を出品したい場合は、手数料が高くなってしまうので、しっかりとネットショップを運営したいと思うのであれば自身のホームページを持った方が手数料は安く済みます。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか。
ホームページ制作サービスも非常に便利なのですが、ここ数年ではWordPressやEc-CUBE(ECサイトのCMS)をワンクリックで簡単インストールできるレンタルサーバーが多く、レンタルサーバー経由でのホームページ作成のハードルも下がっており、コストを抑えたい、情報発信も行っていきたいと考えている方はぜひレンタルサーバーを使用したホームページ作りにチャレンジしてみることをおすすめします。
当サイトでは、おすすめのレンタルサーバーをランキング形式で紹介していますので、是非参考にしてみてください。
レンタルサーバーランキング
最後までご覧いただき、ありがとうございました。