レンタルサーバーの基礎知識

レンタルサーバーの「転送量」とは?無制限は無限ではない?!

レンタルサーバーを選ぶ際に注目する点はいくつもありますが、、その一つが「転送量」です。
1ユーザーのみでサーバーに大きな負荷をかけることを防止する意味で、データ通信の容量の上限をサーバー会社が設定したものが転送量です。

よく転送量について理解してないと実は損してしまうこともありますので、これからレンタルサーバーを始めて利用する方も、すでに利用しているが転送量について考えたことがないという方も、転送量についてしっかりと正しい知識を身につけましょう。

目次

1.転送量って何?
2.転送量をオーバーするとどうなる?
3.転送量無制限の罠
4.必要な転送量の目安

1.転送量って何?

冒頭でも簡単に解説しましたが、もっと掘り深めて解説します。
基本的にはクラウドサーバーもVPSも同じなのですが、分かりやすくするために共用サーバーで説明します。

共用サーバーは1つの物理サーバーを複数人でシェアする形で使用するレンタルサーバーです。
どれだけ高性能の物理サーバーを使用していてもあまりにも多くのデータ通信を短時間で行うとサーバーがダウンしてしまいます。
家庭で電子レンジや掃除機などを同時に使用するとブレーカーが落ちてしまうのと同じイメージです。
なので提供会社はユーザーごとに使用できるデータ通信の量(容量)に制限をかけてサーバーを貸し出しているわけです。

では転送量はどのような場面で使われているかというと

  • Webサイト表示時
  • ページ要求時(リンクのクリックなど)
  • メール送信時

などユーザーが自身のサイトでなにか動作を起こした際には、サーバー内でデータ通信が行われますので転送量がかかります。
画像や動画、広告バナー、CSSなどテキスト以外のものにも容量がかかるので多ければ多いほど転送量もその分大きくなっていきます。
テキスト・画像・動画などなど、そのページにある情報の合計が1ページの容量です。
ページの容量はPingdom Toolsという海外のサイトで簡単に調べることができます。

ここで一つ間違えて欲しくないのがサーバーにデータをアップデートするのに使う容量はディスク容量です。
転送量とディスク容量は全く別物ですので、そこはしっかりと理解しておきましょう。

2.転送量をオーバーするとどうなる?

では決められた転送量を超えてしまったらどうなるのでしょうか?
以前までは転送量を超えてしまうと追加の請求がかかる(従量課金)レンタルサーバーが多かったのですが、現在従量課金制をとっているレンタルサーバーは共用サーバーであればほとんどありません。
現在は転送量をオーバーしてしまってもまずは警告のみの場合が多く、あまりにオーバーしてしまった場合はエラーが起きたり、速度制限をかけられたりします。
それでもなお改善が見られない場合は強制解約になることもありますので、警告が来た際には真摯に対応しましょう。

転送量がオーバーしてしまった場合の処法としては

  • ページの容量を軽くする(画像や動画の削除など)
  • 上位プランへのスケールアップ

くらいの対処法しかありません。
どうしてもコストをかけたくないのであれば容量を軽くするしかないのですが、せっかく書いた記事ボリュームを落としてしまうのは避けたいと思う方がほとんどかと思いますので、スケールアップをする場合が多いです。
なので人気のレンタルサーバーはプランの変更ができる機能がある場合が多いです。
実はスケールアップはできてもスケールダウンはできない場合が多くあるのでサーバー契約の際にはスケールダウンができるかの確認をしっかりしておきましょう。
スケールダウンが可能だと一時的にアクセスが集中した場合、その期間のみ上位プランにスケールアップして、落ち着いてきたら下位プランへのスケールダウンを行うとコストを最低限に抑えることができます。
広告などを使ってのサイト集客を考えている場合は一時的な増加が起こりやすいのでスケールダウンもできるサーバーがおすすめです。

3.転送量無制限の罠

「なら転送量無制限のレンタルサーバーを選んでおけば心配いらないね!」と思ってしまいがちなのですが、一概にそうとも言えないのが事実です。
記事タイトルにもしましたが、転送量無制限は

無制限なだけで無限ではありません!

「嘘つきだ!」と思うかもしれませんが制限無いだけでサーバーに限界はあります。
なので実際は『そこまで使用できる転送容量はないけど制限はかけていませんよ』というレンタルサーバーも実はあります。

では見分け方があるのかという話ですが、転送量の上限や物理サーバー1つの最大アカウント数などがほとんどの場合公開されていないので見分けることは難しいです。
なので「格安サーバーなのに転送量が無制限ということはもしかしたら…」という風に考えるようにしましょう。
決して転送量無制限のレンタルサーバー全てがそういうわけではありませんので、利用者の口コミや障害情報などにしっかりと目を通して、実際のサーバー環境を調べてから契約するようにしましょう。

逆に言えば、転送量に制限をかけているレンタルサーバーはその制限までは心配なく転送量を使用できるということになります。(他サイトで大きな負荷がかかってしまった場合や障害時などはそうとも限りません)

4.必要な転送量の目安

では転送量はどれくらい必要なのかの目安を解説していきます。
当サイトのページでは1MBから2MBの容量のページが多いので1ページの容量を2MBと仮定します。
なので転送量1GB(約1000MB)あたりのアクセス可能数は約500回です。
1日50GBまで転送量の使えるレンタルサーバーであれば、1日25,000PVまでは問題なく使用できるということになります。
実際にはもっと容量の少ないページも存在しますのでもっと多くのアクセスに耐えることができるかと思います。

1日25,000PVのサイトというとよほどの大きなサイトでないと達成できない数字ですので、正直な話をすると、サイト運営を始めたサイトにとって転送量の制限はあまり関係がありません。
ですが、サイト運営をしていく以上、目指すは多くのアクセスを獲得するのが目標ですので、最初から転送量の多いプランで契約しなくとも、転送量の多いプランがあるレンタルサーバーを選ぶのがいいでしょう。
アクセスが増えてきてから、他社への乗り換えでも問題はないのですが、やはり操作性などは変わってしまいますし、トラブルに会う確率も上がってしまうので、同一サーバー内でのプラン変更をおすすめします。

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